琉銀のATM停止、影響7361件 サーバーに不具合 他行利用の手数料返還へ


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 琉球銀行(川上康頭取)の現金自動預払機(ATM)が14日に利用できなくなったことを受け、同行は15日に記者会見を開いた。ATMのシステムに関わる一部のサーバーに不具合が生じ、マニュアルに沿って修復に当たったものの復旧せず、通帳繰越機を含む全298台で障害が発生したという。同行役員は「マニュアルかシステムの設計に問題があったと考えている」と説明した。障害により、顧客の利用7361件(15日時点)に影響があった。

 会見の冒頭、島袋健常務が「お客さま、地域の皆さまに大変なご不便、ご迷惑をお掛けしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。今後、障害の影響で他行やコンビニATMを利用した顧客に対し、手数料を返す手続きを進める。

 同行によると、システムを委託するキンドリルジャパン社(東京)が大阪府に置くサーバーの一部で14日午前5時ごろ、エラーが確認された。復旧に当たるも、ATM稼働開始後の午前8時過ぎに73台(通帳繰越機含む)で障害が生じ、他のサーバーに切り替えたところ、全298台が利用できなくなった。午後1時55分までに全て復旧した。
 (當山幸都)

 

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