今回のトラブルはプロペラの間にあるクラッチに不具合が見つかったとされている。これがどういう悪影響につながるかを確認するための飛行停止であり、大きな事故が起きたからというわけではない。空軍としては転ばぬ先のつえという判断であろう。
飛行停止のCV22と、現在も通常運用中の普天間飛行場所属のMV22は構造上は基本的に同じだ。この不具合とされるクラッチも当然備わっている。空軍から海軍省へも当然トラブルに関しての情報は入っているだろうが、海軍省としては「特に問題ない」との判断を取ったのだと考えられる。
空軍に倣って海軍省も必ずそれに従うということではないので、よくある事例だと言える。一方で、トラブルは早く解決しないといけないことは大前提である。互いの情報共有の下、正しい判断が望まれる。
(航空評論家)
米空軍オスプレイが飛行停止 不具合続発、事故の恐れ 普天間MV22は飛行 沖縄知事「安全確認を」