ちむどんどん第101話では、それぞれの人生を新たな段階へと勧める比嘉家4きょうだいの姿が描かれました。暢子〈黒島結菜)は新規開店する沖縄料理店のメニューの試食会を開き、賢秀(竜星涼)は働く養豚場の大口顧客獲得に向けて動きだします。良子(川口春奈)は地元野菜を生かした「うまんちゅ給食」を始め、歌子(上白石萌歌)は少しずつ人前で歌うことに慣れていくのでした。そして、和彦(宮沢氷魚)は月刊誌での連載が決まりました。自宅で写真の整理をする和彦。和彦の手には「ハーリー」をする人々写真が握られていました。
ハーリーは、集落ごとなどに別れて、複数の人が、かいをこいでサバニや爬竜船の速さを競います。「爬竜船競漕(はりゅうせんきょうそう)」とも言います。1年の航海安全や無病息災などを祈願するために行われます。
中国から琉球へのハーリー伝来には、察度王(在位1372ー1397年)の時代、中国に留学させた官生(国費留学学生)が帰国後、中国のハーリー行事を王に伝え、王府が汪応祖(おうおうそ)の居城・豊見城の城下入り江(漫湖)で爬龍船競漕をさせた説や、那覇に住んでいた長浜大夫が南京で見てきて太平を祝うために那覇で爬竜船を造らせ競漕させた説など諸説あります。ハーリーは那覇や糸満、名護など県内各地にあり、旧暦5月4日のユッカヌヒーを目安に開催されています。ちなみに黒島結菜さんの出身地・糸満ではハーリーではなく「ハーレー」と言います