第一発見者と医療従事者、非番の消防士が連携プレー、溺れた男児救う 消防本部が感謝状 沖縄・豊見城市


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男児を救助し感謝状を贈呈された(前列左から)城間直也さんと友寄太輝さん、下地辰典さんと豊見城市消防本部の職員ら=8月29日、豊見城市消防本部(同本部提供)

 【豊見城】沖縄県豊見城市内の屋外プールで溺れ、一時心肺停止となった4歳の男児を連携して救助し救急隊に引き継いだとして、豊見城市消防本部は8月29日、いずれも豊見城市在住の下地辰典さん(38)と医療従事者の城間直也さん(41)、消防士の友寄太輝さん(35)に感謝状を贈った。男児は後日、後遺症もなく元気に退院し、救助した3人にお礼を伝えたという。下地さんは「あの事故がまるでうそかのように元気だった。助かって本当に良かった」と男児の無事を喜んだ。

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 同市消防本部によると7月18日、男児は家族とプールを訪れていた。父親と兄が更衣室に向かい、目を離した間に溺れたという。下地さんは溺れていた男児を発見し、すぐにプールサイドに引き上げた。城間さんは周囲の遊泳客に119番通報や自動体外式除細動器(AED)の手配を呼び掛け、救急隊の誘導などを行った。消防士の友寄さんは心肺停止状態だった男児に心臓マッサージを行った。しばらくして男児は意識を取り戻したという。友寄さんは非番でプールに訪れていたが「日頃の訓練が体に染みつき、考えるよりも先に体が動いていた」と語った。

 新里秀樹消防長は「3人の的確な対応で幼く尊い命が救われたことに感謝する」と述べた。

(金城大樹)

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