【ちむどんどん第115話】にんじんしりしりー 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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にんじんしりしりー

 ちむどんどん第115話では、「知らないお客さんで店をいっぱいにする」という約束を果たした暢子(黒島結菜)を祝うため、房子(原田美枝子)が店にやってきます。三郎(片岡鶴太郎)と多江(長野里美)夫妻と一緒に酒席を囲む房子に、酒のあてにと暢子が出したのが、きれいな黄色をしたニンジンを使ったにんじんしりしりーでした。年が明け、暢子が健彦を出産し、賢秀(竜星涼)が清恵(佐津皮愛美)と結婚するなど、今週も怒濤の展開でしたね。今週のタイトルは「にんじんしりしりーは突然に」。にんじんしりしりーとはどんな食べ物でしょうか。

 にんじんしりしりーは、皮をむいたニンジンを、すり下ろしたり、細かく千切りにしたものをニラや卵と炒めたものです。「しりしりー」は、ウチナーグチの「しりはぢゅん」(すりむく)や「しりきじ」(すり傷)などに用いられる「しり」から来ている、もしくはすり下ろすときの擬音からき来ているなどと考えられています。沖縄には、にんじんを「しりしりー」するための「しりしりー器」があるほど、身近な料理です。

 ちなみに沖縄には、本土で一般的にみられる五寸ニンジンのほか、暑さに強い黄色いシマニンジンがあります。五寸ニンジンは,糸満やうるま市勝連の津堅島の特産品で、シマニンジンは中城村の特産品として知られています。暢子が房子に出したのは、シマニンジンを使ったにんじんしりしりーだと思われます。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?

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