暴力団の遺族に香典を渡す 沖縄市議「総長の息子と幼なじみ」「暴力団との関係性ない」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄市役所(資料写真)

 【沖縄】沖縄市議会の議員が8月、指定暴力団旭琉会系暴力団総長の沖縄市内の自宅で、総長が死去したとして、総長の息子に香典2千円を手渡していたことが分かった。市議は総長の息子と幼なじみで「友人の父親が亡くなったので香典を渡した。暴力団との関係性はない」と話した。息子ら子どもたちは、暴力団関係者ではない。

 市議は総長の息子と小学時代からの幼なじみだったという。これまで総長宅には複数回訪れたことがあり、総長とも顔見知りだった。総長の息子によると、市議が最後に総長と顔を合わせたのはおよそ2年前だった。息子を訪問した際に居合わせた状況で、総長を訪問したことはないという。息子から父親が亡くなった話を聞き、初七日の日に香典を渡した。

 市は暴力団排除条例を定めている。今回の香典が利益の供与になるかどうかについて、市民生活課は「社会通念の範囲内のため条令違反には当たらない」とした。


【関連記事】

▼沖縄の指定暴力団「旭琉会」が新体制 幹部人事を刷新 抗争発生の懸念続く

▼台湾マフィアが沖縄へ 旭琉会と接触、県警が動向注視 背後に中国当局

▼<沖縄の闇社会を追う1>「桜を見る会」に現れた半グレと業界再編

▼<沖縄の闇社会を追う2>「桜を見る会」半グレ参加のカラクリ 解散・実刑の先には…

▼ある社長の闇金「修羅道」(1)…借金2年で60倍、群がる70人