社会

外来種のタイワンスジオ「目撃したら即通報」 分布域は沖縄本島中南部から北上、侵入阻止の鍵は「周知と協働」

上開地広美さんが捕獲したタイワンスジオ=2021年3月、国頭村辺土名(上開地さん提供)

 沖縄島中部から分布域を北上させるタイワンスジオ。2021年3月、国頭村辺土名で雄1匹が捕獲された。物資を運ぶ車両に紛れていたとみられ、その後、やんばる3村で発見されていない。住民からの目撃情報を受けて捕獲した上開地広美さんは侵入阻止の鍵は地域への周知と協働だと強調する。

 エコツーリズムを推進する企業で働く上開地さんによると、タイワンスジオの目撃情報はそれまでいくつもあったが、いずれも不確かなものだったという。

 21年の捕獲につながった情報も電話でもたらされたが、上開地さんが現場に急行する間、発見した住民がタイワンスジオの特徴を捉えた画像を撮影し、逃げ込んだ先も確認していた。これが決め手となって環境省やんばる自然保護官事務所と連携して捕獲することができた。

 11~20年、自然保護官事務所でアクティブ・レンジャー(自然保護官補佐)を務めた経験から「外来種は定着すると防除するために限りない手間暇がかかる」と早期発見・早期対処を訴える。「最初の1匹をどう防ぐか。誰もが最初の発見者になれるように、まず一人一人が身近にどんな外来種がいるかを知ること。そして目撃したらすぐに通報する。外来種対策の鍵は周知と協働だ」と指摘した。
 (安里周悟)

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【識者談話】侵入許せば希少種に脅威 戸田守准教授(琉球熱帯生物圏研究センター)


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