FC琉球の元選手がクラブを提訴 「ハラスメントを一方的に認定」と不当解雇主張 那覇地裁


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那覇地裁

 Jリーグのサンフレッチェ広島やモンテディオ山形などでプレーし、現役引退後はFC琉球のフロントスタッフだった男性(39)が、元スタッフ2人にハラスメントをしたと一方的に認定され、不当に解雇されたとして、クラブを運営する琉球フットボールクラブに地位確認などを求め、那覇地裁に提訴したことが17日、分かった。提訴は9月29日付。

 男性は2019年にFC琉球で現役を引退し、20年からフロントに加わった。訴状などによると21年12月、クラブ側から、男性のハラスメントが原因でスタッフ2人が退職したとして口頭で22年1月末での解雇を通知された。1月の面談でも雇用から外すと言われ、解雇通知書を出すよう求めたところ「退職勧奨であって解雇通知ではない」などと説明されたという。

 元スタッフ2人のミスや勤務態度を、必要以上にきつい口調で注意するなどのハラスメント行為をしたと、クラブ側が一方的に認定したと指摘。「通常の注意指導を超えてハラスメントと評され得るような行為をした心当たりは全くない」などと否定し、解雇は無効だとしている。

 クラブ側は、訴状を確認できていないとした上で「Jリーグと弁護士と相談の上、適切に対応している」とコメントした。


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