世界若者ウチナーンチュ大会が開幕 オンライン交流に70人参加、祖父母の移民経験を学ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
オンラインで開幕した第7回世界若者ウチナーンチュ大会沖縄・2022=27日午前、浦添市のJICA沖縄ニライホール

 18~35歳の若者が交流する「第7回世界若者ウチナーンチュ大会」が27~29日まで3日間の日程で開幕した。オンラインを中心に、さまざまなイベントが開催される。初日は、祖父母らの移民経験を学ぶオンライン交流企画「おじー・おばーのHISTORY」が開かれ、世界各地から約70人が参加した。ゲストスピーカーによるスピーチや、参加者同士が家族の歴史について語り合う時間が設けられた。日本語と英語の2カ国語で行われた。

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 ゲストスピーカーとして、本部町でアセロラ栽培をする並里康次郎さん(34)とブラジル在住で県系3世の大城ジュリアネさん(20)が登場し、戦後に移民として海外に渡った祖父母らの経験を参加者に紹介した。

 並里さんの母方の祖父母はブラジル移民1世。現地で商売を興し、成功させたという。父方の曾祖父母は戦前にペルーに移民した。並里さんが家族のルーツに関心を持ったのは、2011年の第5回世界のウチナーンチュ大会の参加がきっかけだった。参加者から、「自分の使命を知るためには、両親や祖父母、曾祖父母の生き方を知ること」と声を掛けられ、家族の歴史を調べ始めた。並里さんは「ルーツを知り、何事にも挑戦心を持って生きることが大切だと感じた。皆さんも自分のルーツを学び、その歴史から自分の人生について考えてみてほしい」と参加者に呼び掛けた。

 ブラジル在住のジュリアネさんは、ブラジルに移民した名護市出身の祖父の歴史を紹介した。沖縄戦を生きのびたことや、戦後に船で50日間かけてブラジルに移動したことなどを話した。ジュリアネさんは「おじいちゃんの笑顔を思い浮かべると元気が出る。つらい経験をしても笑って乗り越えてきた人だからです」と笑顔で語った。

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