社会

沖縄市の高校生失明事件 県警、接触の警官の故意と判断し書類送検へ 特別公務員暴行陵虐致傷の疑い

沖縄県警

 沖縄市の路上で今年1月、バイクの男子高校生(17)と男性警察官(29)=年齢はいずれも当時=が接触し、高校生が右眼球破裂などの重傷を負って失明した事件で、県警捜査1課はこの警察官を、特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで2日にも書類送検する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かった。

>>警察官と高校生、双方の主張詳細は

 事件は1月27日夜、沖縄市宮里のコンビニエンスストア付近の路地で発生した。バイクを走行中の高校生が、警棒を手にして警戒中の沖縄署の警察官と接触した。高校生は右目を負傷し、その場を走り去った。

 捜査関係者によると、警察官がバイクの高校生を制止させようとした行為による負傷が、警察官の過失ではなく故意にあたるとの判断に至ったという。

 捜査を巡っては、接触当時の目撃情報がないことや、防犯カメラなどの客観的な情報に乏しく、難航した。

 県警は慎重に捜査を進め、警棒のDNA鑑定や、接触時の衝撃などを検証したほか、複数の専門家に依頼して法医学などの見知から客観的な証拠の収集に努めていた。

  交流サイト(SNS)などで、少年が暴走行為をしていた、無免許だったなどといった情報が拡散されたことについて、県警は事実誤認と指摘している。

 

県警、高校生や保護者に謝罪

 県警は1日、高校生や保護者と面会し、「けがを負わせ申し訳なかった」などと謝罪した。琉球新報の取材に保護者らは「発生から9カ月が経過した。もっと早く警察が認めてくれれば、と思っている。まだ起訴が確定したわけではないので安心はできない。こちらは当初から『警察に殴られた』と、何も言っていることは変わっていない。警察もいろいろと捜査をしてきたと思うが、これだけ時間がかかったのは遅い」と話した。

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