米軍那覇港湾施設(那覇軍港)に米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ計3機が駐機しているのが6日、確認された。県はオスプレイなど航空機の運用が伴う訓練は従来、那覇軍港で確認されていない上、沖縄の日本復帰時に米軍基地の使用目的などを定めた日米合意(5・15メモ)に沿っていないとして、一切実施しないように求めている。
県と那覇、浦添の両市は那覇軍港の浦添移設について「現有機能維持」を条件に協議を進めることを合意している。特にオスプレイなど航空機の運用が軍港の機能に含まれるかどうかが、協議を前進させる上での焦点となっている。
オスプレイが那覇軍港を使用した場合、代替施設は基地機能の強化につながると捉えられ、移設協議に影響を与える可能性もある。
米軍は今年2月、那覇軍港で実施した大使館警護などを想定した訓練にもオスプレイを使用、6月には計3機が飛来し船舶で輸送されていた。防衛省はオスプレイを含む航空機の訓練も軍港の「使用主目的に沿ったものだ」と主張。代替施設でも同様の訓練が実施される可能性を示唆している。 (梅田正覚)
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