城間幹子那覇市長が15日、任期満了により退任した。市役所ロビーで催された退任式で、城間氏は2期8年を振り返り「総じて楽しかった。『ひと つなぐ まち』という言葉を標ぼうしたが、人、地域、企業の力をもってすれば、みんなが幸せになれる県都那覇市に成長していくと確信できた」と述べた。
城間氏は「1期目は待機児童対策、2期目はコロナ禍での経済政策を掲げ、全ては市民のため、市民と共にという言葉を胸に、8年間、皆さんとタッグを組んできた」と振り返り、職員と市民に感謝した。職員は花道をつくり、城間氏の好きな中島みゆきさんの曲「糸」を歌って送り出した。
退任式の前には事務引き継ぎ式が催され、城間氏と16日に市長に就任する知念覚氏が事務引き継ぎ書に署名。城間氏は報道陣に「本当に安堵(あんど)した」と語り、知念氏に対しては「『頑張れよ』という思いだ」と述べた。オール沖縄への思いを問われ「改めて申し上げたいのは再結集。『オール沖縄とは』ということを考えてはどうか」と提言した。(伊佐尚記)
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