全国各地で実施される日米共同統合演習「キーン・ソード23」の一環として17日、沖縄県与那国町で、陸上自衛隊の16式機動戦闘車(MCV)が県道を走行した。MCVが県内一般道路を走行するのは初。
MCVは17日正午前、C2輸送機で与那国空港に運び込まれた。その後、午後3時ごろ、自走して与那国駐屯地へ向かった。空港の出口では、市民らが訓練に反対の声を上げた。
MCVは105ミリ砲を登載した最新鋭の装輪装甲車で、訓練は18日にもあり、MCVは駐屯地から与那国空港に移動する予定となっている。
与那国町での日米共同統合演習を巡っては、玉城デニー知事が「日米の共同使用あるいは自衛隊の使用について、なし崩し的に物事が進められることを一番危惧している」などと警戒感を示している。
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