【奄美大島で明真南斗】防衛省・自衛隊は16日、日米共同統合演習「キーン・ソード23」の一部を鹿児島県の奄美駐屯地と瀬戸内分屯地で公開した。自衛隊の12式地対艦ミサイルと米軍の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を各国の軍幹部らに紹介した。離島で日米が連携してミサイルを設置する作戦を対外的に示す狙いがある。17日には、与那国町に陸上自衛隊の16式機動戦闘車(MCV)が運び込まれる予定だ。
オーストラリアとカナダ、韓国など7カ国軍の代表者が防衛省の招待で演習を視察。初めてキーン・ソードにNATO軍の代表者も参加した。
奄美駐屯地では、日米連絡調整所が設置された。日米が共同で負傷した米兵や自衛官を治療する訓練も実施した。
瀬戸内分屯地でハイマースを紹介したのは、米ワシントンに拠点を置く第1マルチドメイン・タスクフォース。4~6分で可能とされる砲弾の装てんを実演し、機動性の高さを示した。
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