沖縄県教育委員会は、2023年度実施の教員候補者選考試験から、一般選考の受験年齢の上限を現行の45歳から59歳に引き上げる。本年度から取り入れた小学校教諭対象の特別選考を新たに中学校教諭にも拡大するなど、志願者の確保を図りたい考えだ。受験者の試験準備などを考慮し、17日現在の変更点を公表した。半嶺満教育長は「県内でも代替教員など教員不足が課題になっており、その対応として今回の変更に至った」と説明した。
このほか県内で臨時的任用教諭(臨任)の経験などがある受験者を対象にした1次試験の一般教養・教職教養試験免除に関する資格要件を緩和する。7年間に通算60月(5年)以上としていた勤務経験の要件を、5年間に通算36月(3年)以上と変更する。
中学校教諭まで対象を拡大する特別選考は(1)県正規任用教諭経験者(2)他都道府県の現職正規任用教諭―が対象。勤務経験などの受験資格に該当すれば、1次試験は筆記試験が免除され、書類選考となる。
(吉田早希)
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