那覇署と沖縄県警捜査2課は29日、座間味村と那覇市を結ぶ村営定期船の乗船料の売上金など計約1300万円を横領したとして、業務上横領容疑で同村役場那覇出張所長(当時)だった元村職員の男(46)を逮捕した。「競馬などに使うために横領した」などと容疑を認めている。
男は逮捕前、琉球新報の取材に「(事件について)何も話すことはできない」と口を閉ざしていた。
座間味村などによると、元村職員の男は2016年4月から21年3月までの間、那覇出張所の所長として勤務した。在任中、別の職員の退勤後にフェリーなどの乗船客にキャンセルが出たかのように装い、伝票の改ざんなどを繰り返し、不正に金を入手していた。横領した金は「ギャンブルや生活費に充てた」と話しているという。
同村は21年9月、元村職員の男を懲戒免職処分とし、乗船料などの公金約3282万円を横領したとして、刑事告訴していた。
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