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米連邦航空局は31日までに、米海兵隊が2月1、2の両日の午前7時から午後9時の間、CH53E大型輸送ヘリで高機動多用途装輪車両(ハンビー)2両をつり下げ、沖縄県うるま市のホワイトビーチから浮原島へ輸送するとの航空情報(ノータム)を発表した。県は31日、輸送時に飛ぶ水域は漁船が航行し住民や県民に不安や被害を与える可能性があるとして、船舶輸送に切り替えるなど、つり下げ輸送の中止を米軍に働き掛けるよう沖縄防衛局に口頭要請した。
防衛省には30日までに米軍から計画の知らせが入った。防衛省によると、米軍は「米陸軍の一般演習で使用する車両を運ぶ」と説明している。提供区域以外の陸地は通らない計画だという。
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沖縄防衛局は船舶などに配慮し、地域への影響を最小限にとどめるよう米軍に申し入れた。
米側からは「つり下げ輸送に際して、実施部隊は、漁船等に注意を払うようしっかりと指示を受けている」との説明を受けたという。
うるま市には30日夜に沖縄防衛局からメールで訓練の事前通知があった。市は31日に通知や米連邦航空局の航空情報(ノータム)などで詳細を確認したという。
地元の与那城町漁業協同組合の玉榮將幸組合長は「これからモズクのシーズンに入る。日常的に船が出ているので安全のために訓練をやめてほしい」と憤った。
軍用機によるつり下げ輸送を巡っては、2021年7月にCH53Eヘリで輸送中に渡名喜村の入砂島と渡名喜島の間の海上に鉄製コンテナを落下させた。06年には読谷村沖でつり下げ輸送中の車両を落下させるなど事故が相次いでいる。
(知念征尚)
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