2022年12月末時点の速報値で、那覇市立小中学校の不登校児童生徒数は小学校462人、中学校627人だった。21年度の小学校421人、中学561人を既に上回っている。16日に開かれた市議会2月定例会一般質問で、名嘉原安志学校教育部長が花城典史氏(自民)、山田マドカ氏(ニライ)の質問に答えた。
不登校児童生徒は心理的、身体的、社会的要因などで30日以上欠席した児童生徒から、理由が「病気」「新型コロナウイルス感染回避」などを除いた。
一方、病気などを理由に欠席や出席停止などが30日以上あった「長期欠席」の児童生徒は22年12月末時点の速報値で386人だった。このうち、学校での新型コロナ感染を心配して欠席する「新型コロナ感染回避」は小学校61人、中学45人。「病気」による欠席は小学校44人、中学52人で、「その他」の理由の欠席は小学校98人、中学86人だった。
市は不登校児童生徒を対象にした学習支援事業や教職員への登校支援リーフレット配布、各学校への教育相談支援員配置などに取り組んでいる。
(伊佐尚記)
【関連記事】
▼教職員のメンタルヘルス対策へ「働き方改革推進課」新設 沖縄県教委
▼「自分の相談できるわけない」心療科通院を隠して出勤…30代教員の実情