石垣陸自への部隊配備 ミサイルなどの弾薬、3月18日に搬入 運搬経路は明かさず


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陸上自衛隊配備に向けて急ピッチで工事が進む石垣島の陸自駐屯地建設現場=1月25日、石垣市平得大俣

 【東京】陸上自衛隊石垣駐屯地(沖縄県石垣市)への部隊配備が3月16日に完了するのに合わせ、防衛省・自衛隊が同18日にも海上自衛隊の船舶で弾薬を搬入する方針であることが24日、防衛省関係者の取材で分かった。石垣港からは公道を通って運ぶとみられるが、陸自は輸送の安全を確保するとして運搬経路を明らかにしていない。

 ミサイルを含む弾薬は駐屯地内の弾薬庫4棟に収める。一部施設は地下に造成され、関係者によると有事には作戦室としての使用も想定される。

 弾薬搬入に先立って3月初頭に順次、民間船を使って12式地対艦誘導弾(ミサイル)の発射機を含む車両約200台を石垣港に陸揚げする。同4~6日、公道を使って駐屯地へ運ぶ予定。

 防衛省によると、石垣駐屯地には、陸地から艦艇を攻撃する12式地対艦ミサイルを扱う「第303地対艦ミサイル中隊」、上空の標的を狙う03式中距離地対空ミサイルを備える「第348高射中隊」を九州から移駐させ、中距離多目的ミサイルや迫撃砲を有する「八重山警備隊」などを新編する。駐屯する隊員は約570人となる。

 3月1日に沖縄防衛局から陸自部隊に駐屯地管理が移され、3月16日には部隊編成を完了させて編成完結行事を催す見通し。4月2日に開設記念行事を計画している。

(明真南斗、知念征尚)

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