那覇市議会、久高氏の議長辞職きょう承認へ 5000万円授受問題 9日にも後任の議長選出


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那覇市議会(資料写真)

 那覇市と民間女性が所有権を争う市有地を巡り、土地購入を希望する不動産業者から市議会の久高友弘議長(74)=自民公認、10期=らへ議長室で現金5千万円の受け渡しがあった問題で、久高氏が議長の辞職願を野原嘉孝副議長宛てに提出し、6日に受理された。7日の本会議に諮られ、承認される見通し。

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 久高氏は3日夕、議会事務局に辞職願を預け、野原氏が6日午前に確認した。野原氏は記者団に対し「一身上の都合としか書いてないが、責任を取って出したと理解している。議会全体の問題として厳粛に受け止め、市民の信頼を回復していく」と述べた。

 議長職の任期は議員任期と同じ2025年8月まで。那覇市議会は2年で交代の慣例があり、今年8月まで務める見通しだった。

 辞職の承認後、9日に後任を選出する見通し。第1会派の公明所属の野原氏が有力視されている。選挙となる可能性もある。

 議長室での現金受け渡しは20年12月と21年2月にあった。久高氏は渡された現金の領収証に署名したが、「女性の後見人が持っている」と主張し、自身が収めたことは否定している。

(伊佐尚記)

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