「台湾有事は沖縄有事」 斎藤法相 西銘衆院議員のパーティーで発言


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尖閣諸島

 【東京】斎藤健法相は23日、東京都内のホテルで行われた政治資金パーティーで、中国の軍事的台頭を背景として台湾への侵攻の懸念が高まっていることに関連し「台湾有事は沖縄有事」と述べた。県選出の西銘恒三郎衆院議員が主催したパーティーで登壇した際の発言。茂木敏充自民党幹事長や林芳正外相、浜田靖一防衛相らも登壇した。

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 斎藤氏は、西銘氏が選出された沖縄4区が、中国公船による領海侵入が相次ぐ石垣市の尖閣諸島を含む点に触れ、「選挙区に中国公船がどんどん入り込んでくる緊張がある現場をお持ちの先生が、党内で安全保障の議論をする。これほど重要なことはない」と指摘。「台湾有事は日本有事だが、台湾有事は沖縄有事だ」との認識を示した。
 (安里洋輔)


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