王家関係者ら厳かに墓参り 第二尚氏のルーツ、玉御殿で「公事清明」 沖縄・伊是名


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王家の清明祭「公事清明」を行う奥間守村長ら=4日、伊是名村の国指定重要文化財玉御殿

 【伊是名】伊是名村の伊是名区にある国指定重要文化財の玉御殿(たまうどぅん)で4日、王家の墓参りである「公事清明」が行われた。村教育委員会の主催で行われ、王家の親族である四殿内(ゆとぅぬち)の子孫や多くの村関係者が参列した。玉御殿は琉球王家第二尚氏初代・尚円王の父・尚稷(しょく)らの墓所として1688年に整えられた。

 「公事清明」は古文書に従い、墓前には貴重な道具に守られた豪華な供え物が並べられた。厳かな雰囲気の中、午前10時に式典が始まると同時に、背後に広がる山の頂から太陽の光が差し込み、神聖な空気に包まれた。

 儀式の後には一般に公開され、年に一度、ここだけで行われる、伝統儀式の珍しいしつらえに、たくさんの人が見入っていた。
 (比嘉陽子通信員)


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