【東京】6日に宮古島市北方の洋上で陸上自衛隊のヘリコプターの行方が分からなくなった事故で、陸上自衛隊は7日午前、レーダーから機影が消えた位置について当初の説明を修正した。6日夜の時点ではレーダーから機影が消失したのは池間島付近だと説明していたが、正しくは伊良部島から北に約3キロの地点だった。宮古空港からは北西に約18キロ離れた地点となる。
6日に機体の位置情報として報道機関に公表した地点は、ヘリから発する信号の最終確認地点だった。
陸自担当者は複数の関係機関から情報を収集する際、異なる情報を誤って重ねて、機影が消えた地点を「勘違いした」と釈明した。それぞれ別々の機関から「レーダーから機影が消失した」という情報と、機体の位置確認情報を得ていたという。
陸自によると、隊員10人を乗せたUH60JA多用途ヘリコプターは、6日午後3時46分に航空自衛隊の宮古分屯基地を離陸し、宮古島から池間島付近までは計画通り沿岸部を飛行していたとみられる。計画上は下地島を大きく回る予定だったが、池間島からは下地島まで飛ばずに伊良部島付近へ向かったと推定される。同3時54分に下地島空港の管制と交信した2分後、伊良部島から約3キロの地点でレーダーから機影が消えた。
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