「海底が複雑で潮流の影響も」 陸自ヘリ事故、捜索続く 副旅団長が宮古島市長に状況報告


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陸自第15旅団の杉村繁実副旅団長による事故の報告後、報道陣の取材に答える宮古島市の座喜味一幸市長=10日午前9時15分ごろ、市役所

 【宮古島】宮古島市沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、10日午前9時、陸自第15旅団の杉村繁実副旅団長が座喜味一幸市長に事故発生や捜索の状況を報告した。10日午前10時現在、搭乗していた自衛隊員10人は見つかっていない。座喜味市長によると杉村副旅団長は捜索が難航している要因について「海底が複雑で潮流の影響も受けやすい」などと報告した。

 報告は市役所で非公開で行われた。報告後、杉村副旅団長は報道陣の問い掛けには応えなかった。座喜味市長によると、事故の詳細な報告はなかった。

 座喜味市長は「無事であるよう願う。市としても全力で捜索活動を支援する態勢を整えている」とした。

 陸自や第11管区海上保安庁が事故発生以来24時間態勢で搭乗していた隊員や機体の捜索に当たっている。

 陸自と海保、県警は10日も、ヘリが消息を絶った海域や8日に「人影をみた」との通報があった市伊良部島北側の海域などで船舶や航空機、沿岸部からの目視で捜索を続けている。

 ヘリは6日午後3時46分に陸自幹部ら10人を乗せて空自宮古島分屯基地から飛び立った。同午後3時56分に宮古島市北方の洋上で消息を絶った。

事故の報告後、市長室を出る陸自第15旅団の杉村繁実副旅団長(中央)ら=10日午前9時10分ごろ、宮古島市役所

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