【本部】本部町の沖縄美ら海水族館は21日、深海で発見された新種のイソギンチャクで、マミレイソギンチャク属の「リュウグウノゴテン」の展示を世界で初めて開始したと発表した。「深海の小さな生き物」コーナーで2個体を見ることができる。
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同種は2018年から始まった広島県の福山大学との共同研究によって新種であることが分かり、20日に論文が公表された。
水族館によると、マミレイソギンチャク属のほとんどが19世紀から20世紀初頭に発見されており、新種の発見は21世紀に入ってからは初めてという。
展示が始まった個体は06年に、石垣島沖の水深約200メートルで採集された。太平洋に生息する他のマミレイソギンチャク属に比べて2倍ほど大きいことや触手の数などに特徴があり、展示個体は触手を広げた際の大きさが20センチほどある。和名は同種の鮮やかな色彩を、赤瓦で覆われた沖縄の宮殿に見立てて命名された。
魚類課の東地拓生さんは「触手の先が球状に膨らんでいるのが特徴で、ぜひ見てほしい」と来館を呼びかけた。 (武井悠)
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