「ハブとマングースの対話」の新聞広告が全国の最優秀賞に 琉球新報と沖縄タイムス 第2回鈴木三郎助全広連地域広告大賞


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第2回「鈴木三郎助全広連地域広告大賞」の最優秀賞を受賞した「ハブとマングースの対話」

 全日本広告連盟(理事長・大平明大正製薬取締役相談役)は27日、地域活性化に貢献した優れた広告コミュニケーション活動を表彰する第2回「鈴木三郎助全広連地域広告大賞」の受賞作品を発表した。琉球新報社と沖縄タイムス社の両社が沖縄復帰50周年記念メッセージ広告として掲載した「ハブとマングースの対話」が、プリント部門賞を獲得するとともに、計104の応募作品の頂点となる最優秀賞に選ばれた。

 5月17日の全日本広告連金沢大会で贈呈式がある。

インスパイアされた作品も

 受賞作は、両紙を合わせて一つの作品となる昨年5月19日付の企画広告。琉球新報はマングース、沖縄タイムスはハブを掲載。「また人間が、平和をむずかしくしている。」「いいかげん、仲良くしなよ人間どうし。」とそれぞれでつづり、世界各地で今も紛争が起きている現状や相手を敵対視する人間の性質を憂いた。

 選考委員会からは「ライバル2社がジャーナリズムを伝える姿勢を示し『もう一度平和について考える』きっかけを作る表現は、プリント部門という枠だけに収まらない、SNS(交流サイト)をはじめとする他メディアへの広がりも見据えた設計が高く評価された」と講評があった。

 鈴木三郎助全広連地域広告大賞は、全広連第3代理事長の鈴木三郎助氏の寄付金を基に2007年度に制定され、22年度から現在の名称に変更しリニューアルされた。「フィルム・オーディオ部門」「プリント部門」「チャレンジ部門」「キャンペーン部門」の4部門で構成し、各部門から2作品、計8作品の部門賞を選出する。

 同広告は、沖縄広告協会の第41回広告賞でも総合グランプリも受賞しており、ダブル受賞となった。

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