【伊是名】伊是名村仲田区の伊禮ノブさんの百寿の誕生日会が4月16日、同区で開かれた。伊禮さんには2男6女、孫22人、ひ孫31人、やしゃご2人の63人の子孫がおり、島外や県外から100人余りの子や孫や親戚が集まって長寿を盛大に祝った。
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伊禮さんはみんなに囲まれて大きな誕生日ケーキの火を吹き消した。お礼のあいさつでは感極まり、涙ぐみながらもみんなを笑わせ、カラオケの十八番「夫婦舟」も元気に披露。持ち前の冗談好きな明るい人柄で、集まったみんなを笑顔にさせていた。
伊禮さんは伊是名村出身の両親の下、1923年4月16日に南大東村で生まれた。小学校卒業後、大阪や東京でさまざまな仕事に就き、料理や裁縫、着付けの技術を身に付けた。また、戦火の大阪で空襲に遭うなどさまざまな経験をした。47年に夫・朝盛さんとの結婚を機に伊是名村の神事をつかさどる旧家、北のタハダで4世帯の大家族の暮らしが始まり、お嫁さんたちと一緒に農業の傍ら30人の家族を切り盛りした。
ある物で工夫するのが得意で、くよくよしない性格。また、多くの下宿を受け入れるなど伊是名の厚いおもてなしの心「イヒャジューテー」のお手本のような人柄だ。
浦添在住の長男の朝宜さんは「家族でお祝いできて本当に良かった」と話した。島根県から駆けつけた次女の三浦桂子さんは「盛大な誕生日で、母もみんなも感無量でした」と話した。
(比嘉陽子通信員)
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