先日行われた県高校総体の女子サッカー競技で、準決勝まで勝ち進んだ那覇西が、準決戦直前になって一部選手の日本協会への未登録が判明したため、不戦敗となっていたことが15日までに分かった。大会要項には大会出場者について「日本サッカー協会に登録を完了した者」と明記されている。県高体連サッカー専門部が出場資格の確認不足のまま試合を消化していた。選手が突然、出場機会を断たれる形となり、関係者に動揺が広がった。
専門部の責任者によると「1回戦で各チームの必要書類を確認するが、那覇西は2回戦からの出場だったため、確認していなかった」。次に確認したのは準決勝の前だという。2回戦が初戦だったのは、準決勝に進んだ4チームを含む10チームあり、これら全てが未確認だったことになる。
準決勝戦のあった4日に報告を受けた県高体連は、再発防止策として提出書類の項目に日本協会への登録番号を記載する欄を設け、登録漏れを防ぐ手立てを講じることを決めた。
専門部は九州高体連に連絡し、意見を聞いた上で試合取りやめの判断を下した。九州高体連のサッカー専門委員長は「ほかでは聞いたことがないケース。未登録者がいたことは問題だが、顧問が替わることもあれば、専門外の人がなることもある。専門部、県高体連も双方で選手登録を事前に確認することが大事だ」と述べた。
(大城三太)
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