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世界からの会員狙う コストコ沖縄進出の戦略を聞く 日本支社長のケン・テリオ氏 県内小売りとは競合せず


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「まちづくりに貢献したい」と語るコストコホールセールジャパンのケン・テリオ日本支社長=那覇市内のホテル

南城市玉城垣花に来年8月、会員制の米系大手量販店「コストコ」が運営する「コストコホールセールジャパン沖縄南城倉庫店」が開業する。コストコホールセールジャパンのケン・テリオ日本支社長に、沖縄進出の意気込みや「沖縄南城倉庫店」の運営戦略などについて聞いた。

 ―沖縄の可能性は。

「米軍関係者を含めずに140万の人口がある。観光客も増加傾向で以前から魅力的な市場だと思っていた。例えばハワイでは世界各国の会員がコストコで買い物をする。長期滞在が多く、食事の半分は購入しようというスタイルがあり、沖縄でもそういうニーズが取り込めると思った」

 ―県内は小売り競争が激しくなっている。

「競合はしないと考えている。業態は卸売り。コンビニも弊社の商品を購入できる。メンバーシップ制で会費を払って卸売価格で購入できる。そのため店ではなく『倉庫』と言っている。そこに小売りとの違いがある」
「商品は約3600点しか取り扱わない。高品質な優良ブランド商品をできる限りの低価格で提供する。飽和状態の市場に入ってきたのではなく、別物と捉えている」

 ―採用予定の従業員のうち、正社員が5割超と発表した。

「全国で同一の賃金体系を採用している。正社員からアルバイト従業員まで全て時給制。現在は1500円スタート。将来的に1600円を見込んでいる。沖縄では来春、就職説明会を開く予定だ。社内募集制度で他店からも集めるが、沖縄に関わりのある従業員を優先したい」
「開店から1年後には地元採用で9割の体制を目指す。地元活用の推進は当然。単なる仕事ではなくキャリアを提供したい。賃金設定もモチベーションの高い優秀な人材を確保するため。比較的高い賃金を支払うことで長く勤務してもらう。離職率が減り、一人一人の生産性が上がると考えている。それが弊社の強みでもある」

 ―沖縄開業の意気込みを。

「今回の立地はすごくいい場所だった。自動車道の整備でよりアクセスが良くなる。1万8千坪は、県内でもなかなかない広さで、限られた候補地から一番いい場所を選んだと思っている」
「一からまちをつくるということも魅力的だった。茨城や千葉、熊本でもコストコができて周辺が発展した。成功事例がある。今後はホテルやその他商業施設ができ、人口も増えるだろう。県も今後観光客を南へという狙いがあると思っている。そのスタートとして尽力していきたい」 (聞き手・謝花史哲)