大型で非常に強い台風6号は7月31日、大東島地方に接近し、同地方に暴風警報が発表された。台風は勢力を維持したまま8月2日に沖縄本島地方にかなり接近し、東シナ海で動きが遅くなる見込みで、影響が長期化する恐れがある。本島は8月1日昼前から、久米島は1日夕方から暴風となる見込み。琉球新報の調べでは南大東村と北大東村を含む県内12市町村が避難所を開設した。少なくとも計49人が避難した。
那覇発着の航空便は終日ダイヤが乱れ31日は計242便が欠航となり約3万人に影響が出た。
最大瞬間風速は北大東で31日午後1時34分に26.2メートル、南大東で同午後8時35分に23メートルを観測した。南・北大東村は、それぞれ村内2カ所に避難所を開設。高齢者らが避難し職員が付き添った。北大東村では台風の影響で光ケーブルが切断する被害が出た。午後8時時点で県内でけが人はいない。
路線バスの1日の運行について県バス協会は、1日午前4時にホームページで発表予定。沖縄都市モノレールは、31日午後11時現在の気象情報を基に1日の運行可否を判断し、ウェブサイトやSNSで発表する方針。
台風は31日午後10時には南大東島の南約260キロの海上を時速15キロの速さで北西に進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。
気象台は暴風警報について、本島中南部と本島北部に1日明け方、久米島に1日昼前に発表する見通し。2日にかけて風がさらに強まり、猛烈な風が吹く見込み。
宮古島地方では1日夜のはじめごろから暴風となり、昼過ぎに警報を発表する見込み。解除の見通しは本島地方で3日午前、宮古島地方で4日になるとみられる。
(中村万里子)
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