大型で非常に強い台風6号は速度が徐々に遅くなり、暴風域にある沖縄各地では被害が相次いでいる。台風が原因とみられる建物の損壊などで死者やけが人が出ており、交通も規制されるなど混乱が続いている。住民からは「怖くて眠れない」などの声が聞こえた。
1日午後10時15分ごろ、大宜味村の民家で車庫が倒壊し、男性(90)が下敷きになった。男性は心肺停止の状態で本島北部の病院に搬送されたが、2日午前0時3分、死亡が確認された。県警によると、車庫は台風6号の接近に伴う暴風で倒壊した可能性があるとみていて、後に詳しい倒壊原因を調べる。
中城村では40代男性が自宅の窓ガラスが突然われ、額を切るけがを負った。
宜野湾市では国道330号沿いの中古車販売店で長さ数メートルの金属製の看板が倒壊したほか、浦添市城間の国道58号では、街灯が路上に倒れ、一時、那覇向け車線が規制された。
沖縄市泡瀬で2日午前7時半ごろ、満潮時も重なり、打ち上げられた波しぶきと大雨の影響で県道20号が数十メートルにわたり冠水した。車で立ち往生していた男性は「夜も風と雨の音が大きくて、怖くて眠れなかった」と話し、車をUターンさせた。
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