【名護】名護市辺野古の米軍基地建設への参入をうたう投資を持ち掛けられた埼玉県の運送会社が10億円以上を詐取されたとの刑事告訴を受けて、沖縄県警が県内の海運会社などを詐欺の疑いで捜査を始めていることが7日までに分かった。辺野古新基地の建設が進められる中、基地建設を巡る巨額の投資トラブルが水面下で進行していることが明らかになった。
告訴の対象者は、沖縄県内の海運会社と投資話の仲介役となった50代の男性ら。
埼玉県の運送会社は、海砂利を採取する船の購入費や、リゾート開発への出資として資金をだまし取られたと主張しており、沖縄県警は2件の告訴状を受理している。
告訴状などによると、埼玉の運送会社は仲介男性から、告訴された海運会社と沖縄のリゾート開発会社や鉱山の開発事業者を紹介された。運送会社は、海砂利採取へ船の購入費として、この海運会社に2020-21年にかけて合計約5億円を支払ったという。
(「幻影の辺野古マネー」取材班)
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