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沖縄で戦後初の軌道系公共交通機関として2003年に稼働した「ゆいレール」を運営する沖縄都市モノレール(那覇市、渡慶次道俊社長)は10日、那覇空港内で開業20周年記念式典、那覇空港駅で新規運行となる3両編成車両の出発式を開いた。
渡慶次社長は「課題は山積しているが、記念すべき日を次なる20年の第一歩と捉え、開業以来継続している無事故・安全運行を第一に、県になくてはならない公共交通機関としての役割を果たしていく」とあいさつした。
20周年を機に導入された3両編成車両も同日から運行され、那覇空港駅で出発式が開催された。てだこ浦西駅でも関係者による出発式が開かれ、始発が午後1時25分に那覇空港駅向けに発進。垣花小6年の児童2人は「モノレールに乗っているときのわくわく感が好き。3両の乗り心地を楽しみたい」と笑顔で乗り込んだ。
ゆいレールは2003年8月10日に運行を開始した。数年は乗客数が伸び悩んだが、開業10年後の13年には1日平均乗客数が4万人を超え、19年に過去最高の5万5766人を記録した。コロナ禍は利用者が激減したが、行動制限の緩和で徐々に客足が戻り、23年4月~7月は1日5万人台に回復している。
今後は2両に比べ輸送力が1.5倍の3両が稼働する。
混雑緩和を図り、インバウンド(訪日客)需要の増加も見込んで、年度内には延べ乗客数3億人、7年後の1日平均乗客数は7万2千人を予測している。