データセンターのファーストライディングテクノロジー(FRT、浦添市)は15日、必要な容量に合わせてデータ保管を月額利用できるサービスを始めた。これまでは事業者が調達した機器の管理が主業務だったが、独自に機器を導入し、国内では初となる米国大手のコンピューターメーカーのシステムを活用した。
データ管理は、クラウドサービス提供事業者が構築した環境をインターネットを通じて利用する形態が増加傾向にある。ただデータ量の多いファイルを取り込む場合の通信自体が課金対象となるため、想定より経費増加につながる事例が課題となっているという。
このような課題解決を図ろうと、新たなサービスを研究。海外から導入した仕組みを、多くの企業が利用できるシステムに改良した。必要に応じて柔軟に保存するデータ容量を増減することができ、使用したデータ容量分だけ支払う従量課金制で提供する。
初期設定は10万円、月額2万円からで利用量に応じて課金する。ソリューション営業部の玉城強部長は「初期導入コストや将来的な拡張などの課題解決になると思う。さらなる運用効率の向上を図るとともにビジネスの柔軟性を高めていきたい」と話した。
(謝花史哲)