キーワードの使用頻度や重要度などを文字の色や大きさで可視化する「テキストマイニング」の手法を使い、「歩く民主主義 100の声」で集まった普天間飛行場周辺で聞いた声を分析した。出現頻度の高さが文字の大きさとなっており、多く発せられた単語であることを意味する。青色が名刺で、赤が動詞、緑が形容詞となっている。
移設の賛否にかかわらず多く出現した「普天間」や「辺野古」「基地」の文言を除外して並べたのが下記のグラフ1。「移設」や「騒音」「政府」「返還」が大きく目立ち、住民の思いが浮き彫りになっている。
またグラフ1では、「賛成」と「反対」の文字は同じぐらいの大きさだった。次いで、移設先の大浦湾で工事の遂行に疑問が指摘されている「軟弱地盤」の言葉も目立つ。ほかに「悩ましい」「忌々しい」など基地問題に翻弄される複雑な思いを反映させたような言葉もあった。
次に「賛成」か「反対」かによって発せられた言葉を分類したのが、下記のグラフ(2)だ。新基地に「反対」=マイナス」と答えた人に多く使用された言葉は「おかしい」「軟弱地盤」「自然」など。「賛成=〇」と答えた人からは「早い」「移す」「生活」などの言葉が並んだ。賛否両方に出てきた言葉とした「うるさい」「なくす」「ひどい」などがあった。
分析には、ベンチャー企業の「ユーザーローカル」(東京)が無料で提供する「AIテキストマイニングツール」を活用した。
新基地反対、叫びたいけれど 県民投票5年 宜野湾市民の思い 普天間返還求め葛藤 …
琉球新報は昨年11月、「歩く民主主義 100の声」の企画で、宜野湾市の普天間飛行場周辺の住民100人から辺野古新基地建設の賛否の度合いなどを聞いた際、2019 …