【速報・動画】米軍、パラシュート訓練を強行 嘉手納基地で兵士14人が次々と降下 沖縄県、地元自治体は反対


【速報・動画】米軍、パラシュート訓練を強行 嘉手納基地で兵士14人が次々と降下 沖縄県、地元自治体は反対 上空から次々とパラシュートで降下する米兵=19日午後2時27分、嘉手納町の米軍嘉手納基地(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

【中部】米軍は19日、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した。午後2時20分頃に、兵士8人が飛び降り、27分頃に基地内に着地した。同36分頃には兵士6人が降下する様子も確認され、42分頃に着地した。訓練は先月19日に続き2カ月連続。県や周辺自治体は嘉手納基地での同訓練に一貫して反対している。訓練中止を求める抗議が相次ぐ中、米軍が強行した格好だ。

県は18日、嘉手納基地第18航空団を訪れ、訓練中止を要請した。沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は近日中に、沖縄防衛局に対して抗議文を送る方向で調整している。

米軍は先月19日にも嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した。嘉手納基地で行う理由について、伊江島補助飛行場の滑走路の状態が訓練に適さないためとしていた。

嘉手納基地第18航空団は本紙の取材に対し、「伊江島は引き続きわれわれの主要な降下地点である」とした上で、「当面の訓練要求を満たすために、(嘉手納基地の)降下帯を使用することを選択した」と回答した。今後の訓練の可能性については、伊江島が米軍の当面の訓練ニーズを満たさない場合、同基地の降下帯を使用することができるとした。

降下訓練は、1996年の日米特別行動委員会(SACO)で伊江島補助飛行場で実施すると合意したが、2007年に「嘉手納基地を例外的な場合に限って使用」すると追加合意した。(石井恵理菜)