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【記者コラム】見学を交流のきっかけに 増田健太(北部報道グループ)


【記者コラム】見学を交流のきっかけに 増田健太(北部報道グループ) 日本ハムの新庄剛志監督(手前右端)に声援を送るファンたち=1日、名護市のタピックスタジアム名護(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 増田 健太

 プロスポーツ選手が沖縄県で合宿をするキャンプシーズンが始まった。私たちが普段見ることができない、がっしりとした体格のアスリートが練習する様子を(無料で)間近に見ることができる。スポーツに励む子どもたちにはもちろん、大人にとっても楽しめる季節だ。

 私の住む名護では徒歩圏内でプロ野球北海道日本ハムファイターズやサッカーJ1の町田ゼルビアを見学でき、少しバスや車に乗れば楽天イーグルスや阪神タイガースの選手を見られる。合間に桜や宜野座のイチゴ狩りを楽しむこともできる。プロ野球だけでも県内で9チームが参加するという。

 地方記者としても、この時季の運動公園は出会いにあふれ、刺激を受ける。通信社やスポーツ紙の記者は1カ月間泊まり込みで仕事をする。彼らは沖縄のファンになり、その後も観光客として通ってくれる。私にも長く有意義な情報交換や相談をする仲間ができた。

 和歌山県から来た自転車の選手に聞くと「雪が降らないだけでもありがたい」とのこと。ただし温暖な気候があるからだけでなく、誘致し受け入れる関係者の努力があるからこそ一流の選手が集まるのだと思う。

 思わぬところでは、グラウンドゴルフの愛好者から、この時期は場所がなくプレーができないという声も聞く。そこは行政などが”地域の知恵”を絞り、プレーの場を確できないか。家族・友人と出掛けることで、見学の場が新たな交流の機会になればと願う。