国土交通省那覇空港事務所は8日、同空港内で「航空機事故対処総合訓練」を実施した。空港や各自治体の消防、県警、病院など約60機関250人が参加し、消火・救護活動の連携を確認した。消火救難と救急医療救護を合わせた大規模な訓練は、コロナ禍の影響で5年ぶりとなった。
訓練は航空機が着陸時にエンジンから出火し滑走路から芝地にそれて炎上して、乗客や乗務員約50人が負傷したと想定。通報を受けて現場に到着した各機関の消防車両が機体を取り囲み、消防隊員が放水による消火に当たった。関係者らは負傷者役の看護学生を機外へ誘導・搬送した後、負傷の程度に応じて治療の優先度を決めるトリアージや救護所での応急処置、病院への搬送の流れなどを確認した。重篤な負傷者が出たとして、ドクターヘリによる搬送も実演された。
(西田悠)
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