【国頭】沖縄県北部土木事務所は14日、沖縄本島北部の国頭村伊地の海岸に打ち上げられていたザトウクジラ1頭の死骸を現場近くの砂浜に埋めた。県によると、正午から約2時間かけ、重機で作業した。
クジラの死骸は7日午前に発見され、海岸を管理する県北部土木事務所が関係機関と調整しながら処分方法を検討していた。県によると、速やかに処分できるなどの理由で埋却処分が決まった。漂着から埋却まで1週間かかったことについては「現場への重機搬入の調査などに時間を要した」と説明した。
クジラの体長は5メートルほど。沖縄美ら島財団によると、体長などから打ち上がったのは今年生まれたばかりのメスのザトウクジラとみられていた。
漂着から約1週間が経過した13日午後、現場に残された死骸は腐敗が進んでいた。2日に1回現場を訪れていた60代の女性=国頭村=は「カラスがつつきはじめていて悲しかった。10日夕方には(現場の横を通る)国道まで腐敗臭が漂っていた」と振り返った。(武井悠)