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燃料不足でサトウキビの収穫停止 海上のしけで船輸送滞る 南大東島 沖縄


燃料不足でサトウキビの収穫停止 海上のしけで船輸送滞る 南大東島 沖縄 南大東島(2014年撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 サトウキビ生産地の南大東村で、収穫用機械「ハーベスタ」の燃料が足りなくなり、25日から収穫が一時的に停止することが分かった。燃料の軽油を島に運ぶ船が、海上のしけにより輸送が滞り、島内からなくなったことが原因。27日に船が入港し、28日から収穫を再開できる見通し。

 県内のサトウキビの収穫は12月ごろから3月にかけて行われることが多い。

 製糖工場の関係者によると、南大東村では約20台のハーベスタによりサトウキビの収穫をしている。船で定期的に燃料の軽油が運ばれてくる。2月はしけで何度か輸送が滞ったことから燃料が足りなくなった。島内のサトウキビの77%の刈り取りが終了しており、4分の1程度が残っているという。「今年は雨が少なく収穫は順調過ぎるほどだったので、今のところ工場としては特に大きな影響はないだろう」と話した。

 生産者の儀間勉さんは「当初は3月いっぱいで収穫が終わる予定だったが、半月ほど前倒しされる見込みで、できれば2日くらいは休みが欲しいと思っていた。農家には特に大きな影響はないと思う」と話した。

 (沖田有吾)