陸自訓練場計画、断念を うるま市議会が意見書を全会一致で可決 首相や防衛相宛て 「市民の理解なくして進められない」 沖縄


陸自訓練場計画、断念を うるま市議会が意見書を全会一致で可決 首相や防衛相宛て 「市民の理解なくして進められない」 沖縄 全会一致で計画の断念を求める意見書を可決したうるま市議会=19日、うるま市議会
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 【うるま】うるま市議会(比嘉直人議長)は19日、うるま市石川地域への陸上自衛隊訓練場整備計画について断念を求める意見書を全会一致(退席3)で可決した。同日、計画予定地のゴルフ場跡地がある地元、旭区自治会が提出した同整備計画の断念を求める請願も全会一致で採択した。意見書は岸田文雄首相と木原稔防衛相、自見英子沖縄担当相宛て。

 退席したのは、いずれも与党・津梁の神田洋一、下門勝、天願久史の3市議。地元自治会が提出した請願では、石川のゴルフ場跡地への整備計画断念だったが、意見書では石川地域への整備計画断念と範囲が広がっており、判断できないとして退席した。

 意見書では「安全面での懸念が極めて高い。市民の理解なくして進められないことを認識すべき」として断念を求めている。

 請願では、整備予定地が住宅や県立石川青少年の家に隣接していることを踏まえ「地域住民の生活環境、県内外青少年の教育環境に多大なる悪影響を及ぼす」として計画の断念を求めた。また幅広い地域住民への説明会開催も要求している。6日の総務委員会に付託され、全会一致で採択されていた。(金盛文香)