宮古島市長「恐怖の8時間だった」 全域停電で沖電謝罪に 沖縄


宮古島市長「恐怖の8時間だった」 全域停電で沖電謝罪に 沖縄 25日に発生した大規模停電に関して座喜味一幸市長(右)に謝罪する沖縄電力の比嘉守支店長(右から2人目)ら=26日午前10時45分ごろ、宮古島市役所
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 【宮古島】25日未明から8時間半にわたって宮古島市全域が停電した問題で、沖縄電力宮古支店の比嘉守支店長が26日午前、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、停電について謝罪した。座喜味市長は「市民の生活、安全を守る立場からすると恐怖の8時間だった。大変遺憾に思っている」と強調し、再発防止を求めた。

 面談の冒頭、比嘉支店長は「市民のみなさまに大変なご不便とご迷惑をおかけしました」と座喜味市長に謝罪した。停電発生の経緯や対応を説明した。

 座喜味市長は終始、険しい顔を崩さず「(停電は)市民の生命に直接関わるようなことが起こりかねない。命の危機を感じた。こんなことが二度とあってはならないように対応をお願いしたい」と申し入れた。「(沖電が)社会を支えているという誇りを持って、(電力の)安定供給に努めてほしい」と訴えた。

 停電は25日午前3時12分に発生し、11時42分に全面復旧した。市民生活に大きな混乱が生じ、市内の病院は外来の受付を中止したり、小中学校では児童が薄暗い教室での勉強を余儀なくされたりした。学校側が給食が提供できず、正午ごろから児童生徒を帰宅させるなどの対応を取った。市内の信号機も滅灯し、警察官が交差点で誘導した。(友寄開)