宮古島市内で25日に発生した大規模な停電は、学校現場や医療機関、観光客が多く宿泊するリゾートホテルにも影響を及ぼした。
市によると、市内の幼稚園と小中学校は通常通りの登校だったが、停電で給食センターの調理作業ができず、給食が提供できなかったことなどが原因で、午後から一斉に休校となった。
県教育委員会によると、宮古高、宮古総合実業高、宮古工業高の3校は午前中、臨時休校となった。復旧後2時間をめどに登校するよう生徒や保護者に連絡しており、いずれも午後から授業が実施された。宮古特別支援学校は、給食の準備ができないことなどから、終日休校となった。
市内の病院は一般外来を休診するなど対応に追われた。県立宮古病院は停電直後から自家発電となり、空調が送風になった。救急診療は続け、熱中症の多発を警戒したが大きな影響はなかったという。また、CTの検査機器が故障。停電がいったん復旧した後の瞬間停電が影響したとみて修理をしている。
スーパーの営業にも影響が出た。イオン琉球やタウンプラザかねひで、サンエーの一部店舗が一時営業を見合わせた。
ホテルでは自家発電装置を稼働させて対応した。ホテルシギラミラージュビーチフロントの担当者は「台風の影響などもあるので常に停電の用意はしている」と話した。ヒルトン沖縄宮古島リゾートではレストランやプールの一部施設を閉めたり、エアコンの稼働を一部止めたりして対応したが、停電復旧後に再開した。
(外間愛也、宮沢之祐、新垣若菜、與那覇智早)