大東島地方に暴風と波浪警報 29日きょう夕方最接近か 避難所も開設 沖縄


大東島地方に暴風と波浪警報 29日きょう夕方最接近か 避難所も開設 沖縄 台風1号が接近する南大東村亀池の海岸=29日午前9時38分(池田羊子通信員撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 気象庁は29日午前10時19分、強い台風1号が接近する大東島地方に暴風、波浪警報を発表した。台風1号は午前9時現在、南大東島の南南西約170㌔の海上を1時間におよそ45㌔の速度で北北東に進んでいる。沖縄気象台によると、台風1号は夕方に大東島地方に最も接近する見込み。

 暴風警報を受け、南大東村は午前9時に災害対策本部を設置し、高齢者等避難を発令した。村内の多目的交流センターと村社会福祉協議会に避難所を開設しており村民5人が避難している。北大東村役場も災害対策本部を設置し、午前10時半現在、村保健福祉センターに避難所を開設する予定。

 午前9時現在、中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径35キロ以内で風速25メートル以上の暴風となっている。また、中心の南東側280キロ以内と北西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 台風1号の影響で、北大東では午前10時までの1時間雨量が22ミリ、南大東は23ミリを記録。気象台は、29日夜遅くにかけて、積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風による被害が出る可能性があるとして、屋外活動などには注意するよう呼び掛けている。