沖縄美ら海水族館や首里城公園などを管理運営する沖縄美ら島財団の花城良廣理事長(73)が退任し、専務理事の湧川盛順氏(65)が理事長に就任する見通しであることが5日までに分かった。理事長の交代は2014年以来10年ぶり。
21日に開かれる同財団の評議員会、理事会を経て正式に決定する。
財団は1976年、海洋博覧会記念公園管理財団として発足。2012年に沖縄美ら島財団と改称した。19~21年度は首里城火災や新型コロナ禍による観光客数の激減などの影響を受け3期連続で赤字を計上したが、22年度は4年ぶりの黒字に回復していた。
新型コロナの影響が和らぎ経済が活発化する中で、沖縄観光の中核を担う美ら海水族館や首里城公園を管理運営する財団の役割は大きく、新理事長の手腕に注目が集まる。
湧川氏は1985年に県庁に入庁、2013年度に県文化観光スポーツ部長に就任した。那覇空港ビルディング専務、沖縄観光コンベンションビューロー専務理事、県物産公社社長を経て、22年に美ら島財団の専務理事に就いた。
花城氏は1977年に海洋博覧会記念公園管理財団に採用され、本部長や常務理事を経て2014年に生え抜き職員としては初めて理事長に就任した。