沖縄だけ? インフル感染増加 注意報「一歩手前の状態」 全国的な流行傾向はなし 対策呼びかけ


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 沖縄県は2日、県内53定点医療機関で7月22~28日の1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が1医療機関当たり16・51人だったと公表した。3週連続の減少。基幹定点医療機関7カ所でのコロナ感染による新規入院患者は77人で、8週ぶりに100人を切った。

 一方でインフルエンザの感染が広がり、定点当たりの新規患者数は6週連続増の9・83人で、注意報を出す基準の10人の「一歩手前の状態」(県感染症対策課)となっている。

 同課によると、沖縄ではインフルエンザの患者数が増えているが、全国的には流行傾向はない。インフルエンザのワクチンが打てるのは秋ごろになるといい、警戒を強める。「コロナはやや収束に向かっているが、インフルエンザの感染が増えており、まだまだ気は緩められない」とし、手洗いやうがい、せきやくしゃみをする際のティッシュやマスクの使用を呼びかけている。

 厚生労働省によると、コロナの定点当たり新規感染者の全国平均は14・58人で、全国的には感染拡大が続いている。都道府県別では佐賀県の31・38人が最多だった。(前森智香子)