ボリビア多民族国の憲法上の首都チュキサカ県にある、スクレ市の国立教育大学でこのほど第3回スクレ日本文化祭が開催された。
市内の日系人は2~3家族程度だが、市内に多数の大学があり学生の街として知られるスクレ市では、和食や着物、日本アニメなど日本文化全般の人気が高い。2018年に設立されたスクレ日ボ文化協会(梶川嵯慧子会長=大阪府出身)の尽力で日本文化祭が開催されている。
コロナ禍をへて今年は4年ぶりに実施し、多くの来場者でにぎわった。国際協力機構(JICA)青年海外協力隊員の協力の下、さまざまな日本文化が紹介された。子どもたちからは、名前を漢字で書いてもらう書道が列になるほど大好評だった。男の子は剣道のワークショップや実演に夢中になった。
サンタクルス県から琉球國祭り太鼓ボリビア支部(リベラ彩未支部長)がスクレ市へ遠征し、エイサー演舞が初披露された。観客は初めて見る衣装や響き渡る太鼓の音に圧倒された様子で、間近で見る迫力ある演舞に喜んでいた。
サンタクルス県オキナワ移住地から派遣されたJICA青年海外協力隊員の稲嶺萌恵さん、家弓俊輝さん、柿本文さんによる「島人の宝」の三線演奏、スクレ市オーケストラによるジブリ「となりのトトロ」の演奏などが行われた。
来場者は「初めて浴衣を着けた」「次はいつ来るのか楽しみ」とうれしそうな様子で話した。
(安里三奈美通信員)