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温泉施設建設「断固反対」 竹富島、守る会が決起集会 沖縄


温泉施設建設「断固反対」 竹富島、守る会が決起集会 沖縄 温泉宿泊施設の反対決起集会でガンバロー三唱をする住民=11日、竹富島のまちなみ館
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【竹富島=竹富】竹富島黒潮観光(平安秀昭代表)が竹富島で進める温泉宿泊施設「ピースアイランド竹富島温泉(仮称)」の建設計画を巡り、竹富島を守る会(阿佐伊拓会長)は11日夜、島内のまちなみ館で建設反対決起集会を開いた。43人が参加し、建設に「断固反対」とする決議文を採択した。集会前に開いた臨時総会では今後の反対方針を示し、委任を含め82人が承認した。反対方法として、ポスターや横断幕の設置、署名運動、人間の鎖、町に説明会の要求―などの案が出た。

 守る会は施設の敷地が島の祭祀(さいし)を執り行う真知(まーち)御嶽に隣接していることを主な反対理由としている。阿佐伊会長は真知御嶽の管理者が町に送った意見書を手に「真知御嶽は島で最も神聖な場所」で「神域を汚すことは絶対に許されない。建設は断固反対する」と代読した。

内盛正基さん(36)は決議文を読み上げ「島の宝」である御嶽を守り抜くことを宣言するとした。参加者は拍手で応え賛同した。

集会終了後、守る会副会長の新田長(ひさ)史(し)さん(61)は報道陣の取材に「島が守ってきた景観を壊してほしくない」と訴えた。

 竹富島黒潮観光の平安代表は12日、琉球新報の取材に応じ「祭祀の実施に支障はなく、法にも抵触していない」として、計画通り事業を進めるとした。現場では10日に重機で草木の除去を始めた。温泉の掘削は済んでいる。施設は2025年1月ごろ開業予定。
 (照屋大哲)