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次代に基地背負わせぬ 県庁前でデニー知事支持の集会 市民ら300人がエール


次代に基地背負わせぬ 県庁前でデニー知事支持の集会 市民ら300人がエール 玉城デニー知事にメッセージを寄せる市民ら=13日、那覇市の県民広場(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡り、国との新たな法廷闘争に臨む玉城デニー知事を応援する集会が13日夕、那覇市の県民広場で開かれた。市民ら約300人(主催者発表)が参加した。地盤改良工事の設計変更に伴う代執行訴訟が国側から提起されたことを受け、玉城知事を支持し応援する姿勢を前面に示した。

 「宜野湾ちゅら水会」と「9・29県民大会決議を実現させる会」が呼び掛けて開催した。米軍が流出する有機フッ素化合物(PFAS)の問題を追及するちゅら水会の町田直美共同代表は「知事が国から脅迫を受けている」と主張。「みんなの暮らしを、水を、デニーを守りたい。それが私たちの願いだ」と話し、参加者に賛同を求めた。

 宜野湾市普天間地区の保護者らでつくる「#コドソラ」の与那城千恵美代表は「戦後78年たってなお新たな基地を造り、子や孫に何十年何百年も背負わせていいのだろうか」と率直な思いをぶつける。「私たちと同じ思いを名護市民に負わせることはできない。知事を強く支持する」と表明した。

 先島や県外から知事を支持するメッセージが読み上げられたほか、「ワッターガルナイル(私たちはできる)」「トーナマヤサ(よし、今でしょ)」と声を掛け合った。

 玉城知事の妻・智恵子さんも訪れ、13日に誕生日を迎えた知事への祝福の声を受けた。世界のウチナーンチュにも問題を啓発する必要性を訴えるなど持論を展開。「皆さんの支えで一歩一歩前に進んでいる」と改めて支持を求めた。 (小波津智也)