代執行訴訟へ「諦めない」 辺野古で海上集会


代執行訴訟へ「諦めない」 辺野古で海上集会 横断幕を掲げ辺野古新基地建設や代執行訴訟に抗議する海上集会の参加者ら=28日、名護市の辺野古崎沖
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【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、国が提起した代執行訴訟に抗議する緊急海上集会(ヘリ基地反対協議会海上行動チーム主催)が28日に名護市で開催された。新たに護岸が建設される辺野古崎の辺野古側に船舶3隻とカヌー20隻が集まり、約1時間、建設阻止の訴えやシュプレヒコールを上げた。代執行訴訟に抗議するアピール文も海上で採択した。

 参加者らは「設計変更承認の代執行阻止」「沖縄は不当判決に屈しない」などと書いたボードや横断幕を陸地に向けて掲げた。オール沖縄会議の福元勇司事務局長は代執行訴訟の第1回口頭弁論が30日に開かれることに触れ、「決して諦めることなく、知事の決断を支えつつ私たちの島の未来とこの国の民主主義を守っていこう」と気勢を上げた。

 アピール文は新基地建設の地盤改良工事に関する訴訟の最高裁判決を強く批判。世界情勢を受け「今しなければならないことは戦争の準備ではなく、戦争を起こさない平和の努力だ」とも訴えた。海上行動チームは今後、採択されたアピール文を防衛局に申し入れる。

 (武井悠)